「がん患者って、何を食べさせたらいいの…?」

家族ががんになった時、必ずぶつかる悩みだと思います。

わたしもそうでした。

夫のピーマンが白血病で闘病していた頃、一時退院のたびにキッチンで頭を抱えていました。

この記事では、白血病の夫に何を食べさせるか四苦八苦した実体験と、その中で生まれた伝説の料理「冷やさない中華」の話をお伝えしますw

同じ境遇の方の、何かの役に立てば幸いです。

※食事制限の内容は、病気の種類・治療法・時期によって全く違います。この記事はあくまで「わが家の場合」です。必ず主治医や管理栄養士さんの指示を優先してくださいね。

一時退院の夫に、腕によりをかけるはずが…

あれは、ピーマンが治療中に一時退院した時のこと。

当時のピーマンは、抗がん剤を1ヶ月に1度打つ治療を4回繰り返す「地固め療法」の真っ最中でした。

抗がん剤は気持ち悪くなるし、げーげー吐くし、めっちゃ大変(ピーマン談)。

そんな状態で帰ってくるわけです。

よし、腕によりをかけて料理を振るってやろう!と思うわけですが——

何を食べさせていいか、分からない(汗

これ、世の奥様(旦那様)共通の悩みじゃないでしょうか。

入院生活の壮絶さは、こちらに書いています👇

白血病入院のリアル|無菌病棟の地獄と、看護師さんへの手紙で全員号泣した話【体験談②】

白血病の夫が「食べられなかった物」

もちろん、先生に「何を食べさせちゃいけないか」は聞きました。

でも、多すぎて覚えられないw

わが家の場合、こんな物がNGでした👇

・納豆

・キムチ

・ヨーグルト

・ホイップクリーム

・刺身などの生もの

こうやって書き出すと少ないですねw

でも当時は「あれもダメ、これもダメ」の八方ふさがりに感じていました。

発酵食品がダメな理由

発酵食品って、身体に良いイメージがありますよね。

でも、白血病患者には逆なんです。

抗がん剤を打ったピーマンの身体には、免疫がほぼありません。

その状態で発酵食品——つまり「菌」を身体に入れると、健康な人なら問題なくても、悪い方向に働いてしまうことがあるそうです。

ホイップクリームの意外な落とし穴

ケーキやフラペチーノも、やめた方がいいと言われました。

ホイップクリームを絞る器具を毎回洗っていれば清潔でギリセーフらしいのですが、洗っていない場合、菌が溜まる可能性があるそうで。

免疫が落ちた身体だと、そこから感染する可能性があるんだとか。

一言で言って——

め、めんどくせえ……w

「辛いのは旦那なんだから、そっちに合わせるのが当然でしょ!」と思われた方は、聖人です。

わたしには無理でしたw

「何食べたい?」→まさかの「冷やし中華」

とりあえず、肝心のピーマンに何を食べたいか聞いてみました。

返ってきた答えが——

「冷やし中華」

時期的に夏だったので、そう来たのだと思います。

缶詰みかん論争w

ちなみにピーマンの実家では、冷やし中華に缶詰のみかんが入っていたそうです。

缶詰のみかん?ソンナモノイレタコトナイヨ。

甘くなっちゃうじゃん!

でもそれが、ピーマンに言わせると良いんだとか。

わたしには理解できないww

もちろん、わが家では入れていません。ピーマンが太るので(容赦なし)

冷やし中華って、生ものなの…?

しかし、冷やし中華ときたか。

これは、生ものなのか?

わたしは真剣に悩みました。

麺は一回ゆでるけど、水で冷ますし…加熱してるから大丈夫なのか?

だって、「生ものは絶対にやめてください」と先生に言われているんです。

もし、わたしが作った料理のせいでピーマンの容体が急変したら——たぶん一生気にして、眠れなくなる自信がありました(苦笑)

きゅうりは生で出すから、やめとこう。

ハムと錦糸卵、これだけにしとくか。

でも、麺は…?

冷やすと危ないのかな。それなら、冷まさずにそのまま出そう。

加熱してるし、菌はいないはず。

うん、大丈夫だ!

誕生、「冷やさない中華」w

そして食卓に登場したのが——

冷やさない中華。

召し上がれ。

ピーマン「…え、これなんか生ぬるくない?」

わたし「うん、ゆでたまま出してみた」

ピーマン「え、なんで?」

お前のためだよぉおおおおおっ!!!!!

この乙女心分かれっ!!!

この鈍感男めっ!!!

ピーマンは本当に鈍感なのです。

どれぐらい鈍感かというと、元カノのプレゼントをずっと持っていて、わたしと付き合っている時も持っていたという…鈍感というか、ただのひどい男じゃね?w

いかんいかん、これでも一応わたしの旦那。

なんだかんだ言いながらも、ピーマンは冷やさない中華を全部食べてましたw

ほら、おいしいでしょ?w

食べれば悪くないでしょ?(冷や汗)

病人の食事作りは、本当に大変

今回のことでわたしが学んだのは、これです。

病人の(特に白血病の)食事を作るのは、大変。

作る側には「もし自分の料理で悪化したら」というプレッシャーが、ずっとのしかかります。

同じ状況でしっかり食事を作られている方、心から尊敬します。

そして、頑張りすぎなくていいと思うんです。

冷やさない中華でも、笑って一緒に食べられたら、それで十分だったなと今は思いますw

ちなみにこれ以来…というか朝起きないピーマンが悪いのですが、わたしはピーマンの朝食を作っていませんw

作っても起きてこなかったら、作る気も起きません。これは世の奥様方、共感してくれますよね?

大事なこと:必ず主治医に確認を

最後に、真面目な話をひとつ。

食事のルールは、病気の種類・治療の段階・病院の方針によって本当にバラバラです。

「ネットにこう書いてあったから」ではなく、迷ったら必ず主治医や看護師さん、管理栄養士さんに確認してください。

「こんな細かいこと聞いていいのかな?」ということほど、聞いていいんです。

わたしも冷やし中華ひとつで悩みましたからw

まとめ:一緒に食事できることに、感謝

今回の話をまとめます。

・免疫が落ちている患者は、発酵食品・生もの・生菓子がNGになることがある(わが家の場合)
・迷ったら自己判断せず、主治医や管理栄養士さんに確認
・作る側のプレッシャーも大きい。頑張りすぎなくていい
・冷やさない中華でも、笑って食べれば思い出になるw
・希望をもって、今一緒に食事できることに感謝しよう

あの頃「何を食べさせよう」と悩んでいた食卓で、今は家族4人、普通にごはんを食べています。

14年目のわが家の「今」はこちらです👇

白血病から14年目の今|寛解した夫の体調・後遺症・お金・家族のリアル【体験談③】

【今日の自由になるための一歩】

闘病中の家族がいる方は、今日の献立をひとつだけ「本人の食べたい物(の安全バージョン)」にしてみてください。冷やさない中華みたいになっても、それはそれで一生の思い出になりますw

ピーマンの闘病記はこちらから👇

26歳の夫が白血病になった話|2児の母が知っておきたかった高額療養費制度【体験談①】